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素人考え

一般腐女子がただ考えるだけ。

記者には予備知識が必要だと思う

anond.hatelabo.jp

この記事の言いたいことは「取材対象に謝礼金を払う必要はない」である。

その理由の一つに「いちいち払っていたら、すぐに倒産してしまうから」というものがある。

個人的には、「もっと別の資金繰りを模索するか、できないならさっさと畳んで別のことを始めた方が世のためなのでは?」と思ってしまう。

結局は資本主義云々の話になるので、こちらはどうでもいい。

 

>記者は読者の代表であり、変に予備知識とか先入観のない素人である必要がある。

この一文が、どうしても納得いかなかった。


記者の仕事は、ただ事実や言葉をそのまま伝える事ではない。
専門用語などを記者なりに咀嚼しつつ、しかし、意味合いや事実を曲げる事なく、
『素人』にもわかりやすく伝える事が、真の仕事だと思う。
それをするためには、予備知識が重要になってくる。

 

例えば、冬、全国的に天気予報を発表する場合である。
「明日は八潮に乱層雲が発生します」
と、気象庁に言われた予報士が、そのままの文言で発表したとする。
これだと、地理や雲の種類を知らない人には、よくわからない。
「明日は東京都品川区の一部で雪が降るでしょう。
 首都高湾岸線をご利用の方は、スリップなどにご注意ください」
このように言えばわかりやすいし、親切だ。
そして、上記の文言からこういった書き方に発展させるためには、ある程度の予備知識が必要だ。

 

国民の多くが『素人』であるが、中には、そうでない人もいる。
プロだっているし、プロ並みの知識をもった素人だっている。
また、取材対象の友人や家族までもが読者になり得る。
記事の書き方が『素人』向けであることは(そのような人にも買ってもらうために)重要であるが、
内容まで『素人』仕事になってしまってはどうだろう。

「このくらい、俺でも知ってるよ」
「○○さんに取材をしておいて、××を聞かないなんて、この記者はわかってないな」

このように思ってしまった読者は、次からそのメディアを見なくなるかもしれない。
記者に予備知識が無いほど、そのような事態に陥りやすくなる。

なぜなら、

「この取材対象から何を引き出せば読者が喜ぶか」

「どうすれば、その情報を引き出せるのか」といった

戦略と駆け引きは、予備知識がなければできない事だからだ。
そして、取材対象が今後も気持ちよく情報を提供してくれるようなコミュニケーションもとらなければならない。

 

ここまでのことを、『変に予備知識とか先入観のない素人』ができるだろうか?
できないから、記者という仕事が成り立つのではないだろうか。
もしも今、『素人』記者で成り立たせているのだとしたら、出版業界の売り上げ低下やテレビの視聴率低下の原因は、
案外、こんなところから来ているのかもしれない。